研究課題/領域番号 |
18K05152
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
松坂 裕之 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50221586)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | イリジウム / アニオン性 / オキソクラスター / 金 / 銀 / 混合金属クラスター / オキソ / 異種金属クラスター / ルテニウム / ロジウム / 銅 / メタロホスフィン / アルキン / 部分水素化 / 三重架橋オキソ配位子 / X線構造解析 |
研究成果の概要 |
初のアニオン性イリジウム1価3核オキソクラスターを独自に合成した。その高い求核性を活用して金または銀錯体との反応を行い、IrM (M = Au, Ag)の組成を有する混合金属4核オキソクラスター及びIr6Ag2の組成を有する混合金属8核オキソクラスターを新規に合成し、各種スペクトル及びX線解析により構造の詳細を明らかにした。これら混合金属クラスターの量子化学計算の結果、イリジウム中心の充填5dオービタルと金中心の空の6sおよび銀中心の空の5sオービタルとの強い相互作用が示され、イリジウム‐金およびイリジウム‐銀結合がイリジウム中心から金または銀中心への供与結合であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イリジウムオキソ錯体は、水の酸化反応や一酸化炭素の酸化反応の触媒あるいはその前駆体として機能することが明らかになるにつれ、学術的な興味のみならず、資源・エネルギー・環境などの社会問題とも深く関わり得る物質群として注目されている。本研究では、これまでに類例のない きわめて電子豊富なイリジウムオキソ種であるアニオン性Ir(I) オキソクラスター錯体(2)を選択的に高収率で合成し、構造を明らかにした。さらにそのきわめて高い求核性を活用し、(2)に金または銀ユニットを導入した混合金属クラスター錯体を新たに合成し、構造を明らかにするとともにそれらの金属―金属館結合の性質を計算化学を活用して解明した。
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