研究課題/領域番号 |
18K05169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
齊戸 美弘 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00303701)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 組紐 / 細繊維 / 試料前処理 / 分離カラム / 二次元クロマトグラフィー |
研究成果の概要 |
本研究では、耐熱性・耐溶媒性を有する合成細繊維の束をキャピラリー内部に組紐状に配置した、新規な試料抽出媒体ならびにクロマトグラフィー用の分離固定相を検討した。数百本の細繊維から形成される細繊維束を組紐状に編み上げ、その際に組紐内部に形成される空洞部分に金属線などの他の素材も導入した。組紐の構成要素として細繊維束を導入することにより、編み上げ後の組紐表面の平滑性を確保できるほか、キャピラリー内部へ充填時の空体積を大幅に低減でき、小型化が可能である一方で、多数の細繊維による大きな総表面積を確保できることから、多様な選択性を有し抵抗加熱脱着も可能な、試料前処理・分離媒体の可能性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本の伝統技術のひとつである組紐に注目し、近年開発された超高強度の合成細繊維を、組紐構造状に配置することにより、性能においても、その内部構造においても新規な分離・抽出媒体を作製している。また、組紐内部に通電可能な導電性の金属ワイヤー等を組み込んで、通電による抵抗加熱を達成し、微量分析に応用するために必要な分離カラム充填剤・抽出媒体としての基本性能の向上を確認している。従って、本研究成果は、学術的にも顕著な新規性を有するばかりでなく、二次元クロマトグラフィーなど分離分析分野の関連技術への応用可能性も含めた社会的意義の大きい技術であると考えらえる。
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