研究課題/領域番号 |
18K05205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34030:グリーンサステイナブルケミストリーおよび環境化学関連
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
大野 剛 学習院大学, 理学部, 教授 (40452007)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 放射性ヨウ素 / ICP-MS / MS/MS / 原子力発電所事故 / 放射性セシウム / 福島原発事故 |
研究成果の概要 |
福島第一原子力発電所の事故により、環境中に大量の放射性物質が放出された。これらの放射性物質の中でも、特に放射性ヨウ素(I-131)は体内に入ると甲状腺に濃縮され、甲状腺がんのリスク上昇の要因となる。そのため、福島第一原発事故による被ばく線量を評価する上で、I-131の大気放出量や土壌沈着量に関する情報は重要である。I-131の半減期は8日と短いため、事故後数ヶ月でI-131の放射能を調べることは困難となった。本研究では、ICP-MS/MS法を用いた長半減期放射性ヨウ素(I-129)迅速分析法を開発し、環境中に放出されたI-131を推定する方法を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
福島第一原子力発電所の事故により、大量の放射性ヨウ素(I-131)が放出された。I-131は体内に入ると甲状腺がんのリスク要因となるため、環境中に含まれるI-131に関する情報は重要である。しかし、事故後数ヶ月でI-131の放射能を調べることは困難となったため、本研究では、事故により同様に放出された長半減期放射性ヨウ素(I-129)を用いてI-131を推定する迅速分析法を開発した。本研究で開発したICP-MS/MS法を用いた分析法は従来法に比べ10倍以上迅速に測定することが可能になった。
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