研究課題/領域番号 |
18K05214
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
大石 理貴 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (20376940)
|
研究分担者 |
野村 信嘉 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (70291408)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 有機金属錯体 / 精密重合 / ビニルピリジン / 親電子性金属 / 立体規則性 / 立体規則性重合 / 共重合 / 超高分子量重合体 / 機能性高分子 |
研究成果の概要 |
本研究では、フェノール系支持配位子を有する親電子性有機金属化合物を開始剤とする2-ビニルピリジンの重合活性と立体規則性を評価した。イットリウム錯体によって高度な活性とイソタクチック規則性の同時制御に成功した。ビフェノール配位子を持つ錯体は、有機アルミニウム存在下、高分子量領域での分子量と立体規則性の制御を可能にした。また、嵩高い置換基を持つサリチルアルドイミン配位子を持つイットリウム錯体は低分子量領域での分子量と立体規則性の制御を可能にした。後者の錯体系は、アクリル酸エステルやラクチドの重合にも活性を示し、ブロック重合体の合成も検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリ(2-ビニルピリジン)は、ピリジル極性基の存在のためより強い分子間力や水素結合が働く。立体規則性の制御された(ブロック)重合体において興味深い機能が発現できると期待される。本研究では、イットリウムを中心に親電子性の金属錯体を設計し、高活性で立体規則性の制御された2-ビニルピリジンの重合、さらに他のモノマーに対する重合活性を見出した。立体規則性と同時に、分子量制御や他モノマーの重合を可能とする錯体はほとんど知られず、本研究の成果は学術的に有意である。
|