研究課題/領域番号 |
18K05246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
須藤 篤 近畿大学, 理工学部, 教授 (20293053)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 天然化合物 / myo-イノシトール / 重縮合 / ラダー高分子 / 高分子反応 / テトラシリルエーテル / イノシトール / 反応性高分子 / 架橋 / 一軸配向 |
研究成果の概要 |
米糠由来の天然化合物であるmyo-イノシトールを原料として用いることで、6員環骨格が連なることで形成された主鎖構造をもつ新しいラダー高分子の合成に成功した。このラダー高分子の立体構造は、対応するモデル反応の実施と、得られたモデル化合物の構造解析によって決定することができた。反応性をもつラダー高分子としては、側鎖にヒドロキシ基をもつものの合成に成功し、その反応性はイソシアナートとの付加反応により確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、剛直な骨格をもつラダー高分子が開発できた。剛直で変形しにくい主鎖構造をもつ高分子の分子鎖は、集積して束状となり、互いに補強しあうことで高強度・高耐熱性材料になりうる。しかも、今回得られた側鎖にヒドロキシ基をもつラダー高分子は、ヒドロキシ基の反応性を利用することで分子鎖どうしを化学的に結束することが可能であると考えられる。学術的には、米糠由来の原料を用いることで、これまで例の少ない反応性ラダー高分子が開発できたことに意義があり、社会的には新たな高強度・軽量素材を提供しうる方法が開発できたことに意義があると考えられる。
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