研究課題/領域番号 |
18K05329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野村 尚生 北海道大学, 薬学研究院, 特任助教 (90597840)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 癌 / ミトコンドリア / 機能解明 / 幹細胞 / 小胞体 |
研究成果の概要 |
癌幹細胞を得る手段として、初代培養細胞以外では、多くの研究者は薬剤による耐性獲得細胞株を癌幹細胞として調製しているが、これはあくまでも“薬剤耐性株”であり、真の癌幹細胞なのかはわかっていない。申請者は複数の手法を組み合わせ、癌細胞株中にごく微量存在する癌幹細胞様細胞を単離することに成功した。小胞体局在酸化還元酵素を標的とする新規HE-I抗癌剤による機構究明を目指した。好気条件では、ミトコンドリア異常は検出されず、同様の挙動を示しが、嫌気条件では、HE-Iへの感受性が高まることが判明した。これはHE-Iは試験管よ りも生体中での効果が高いことを証明していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者が開発を続けている抗癌剤は今までの抗癌剤とは標的を別とし、新規作用機序で癌細胞に作用することが考えられる。そのため、既存の癌タンパク質以外で、新たなタンパク質ネットワークが見出されることに期待ができた。以前の研究で見出されたミトコンドリアタンパク質群を本研究では標的としたが、活性酸素種の産生には大きな違いが見出されなかった。しかしながら、嫌気・好気条件ではミトコンドリアによるエネルギー産生には大きな違いがあり、ここに新規抗癌剤の作用機序解明の手がかりが見つかった。
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