研究課題/領域番号 |
18K05337
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
照屋 俊明 琉球大学, 教育学部, 教授 (90375428)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 海洋ラン藻 / 筋管細胞 / mabuniamide / komesuamide / odopenicillatamide / 海洋シアノバクテリア / L6筋管細胞 / リポペプチド / AMP活性化プロテインキナーゼ / L6筋芽細胞 / グルコーストランスポータータイプ4 |
研究成果の概要 |
沖縄県糸満市の海岸で採集した海洋ラン藻Okeania sp.からmabuniamideを単離し、その化学構造式を推定した。また、mabuniamideを全合成し、その化学構造式が正しいことを明らかにした。MabunimamideはL6筋管細胞への糖取り込み促進活性と、熱帯熱マラリア原虫3D7に対して抗マラリア活性を示した。また同じく沖縄県糸満市の海岸で採集した海洋ラン藻Caldora penicillataからkomesuamideとodopenicillatamideを単離し、それぞれの化学構造式を明らかにした。得られた化合物はどちらもL6筋管細胞への糖取り込み促進活性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病治療薬の代表的なものとしては、スルフォニル尿酸薬やα‐グルコシダーゼ阻害剤などがあるが、低血糖や腹部膨満感などの副作用が問題となっており、新しいタイプの血糖値を調節する化合物が求められている。このような背景から、琉球列島沿岸で採集した海洋生物に含まれる血糖値を調節する化合物を探索したところ、筋管細胞への糖取り込みを促進する化合物を3種類得ることが出来た。この成果は糖尿病に関する学術的基礎研究に有用な新知見が得られるだけでなく、糖尿病予防、治療薬標的となりえる分子に関する情報が得られ、新たな糖尿病予防、治療薬の探索手段を提供すると考えられる。
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