研究課題/領域番号 |
18K05344
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
日高 興士 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (30445960)
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研究分担者 |
津田 裕子 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (10098478)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プロテアーゼ / 酵素活性 / リムーバブル阻害剤 / ビオチン / ストレプトアビジン / トリプシン / アミロイドベータ / HIVプロテアーゼ |
研究成果の概要 |
プロテアーゼ阻害剤はタンパク質分解酵素としての機能解明や様々な疾患の治療薬として広く使用される。しかし、一旦結合した阻害剤はタンパク質変性や希釈を行わないと取り除くことはできないことから、抑制されたプロテアーゼの酵素活性を取り戻すことは困難である。本研究課題では、HIVプロテアーゼ、カテプシンD、トリプシンを標的に各種阻害剤にビオチンを直接的に繋ぐことにより、酵素活性を自在に制御する「リムーバブル阻害剤」を創製した。さらに、リムーバブル阻害剤をアフィニティー精製と組み合わせるHIVや癌の画期的な診断薬や、凝集ペプチドを分解するプロテアーゼ医薬品の開発に繋がる成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プロテアーゼを活性状態のまま阻害剤を取り除いて酵素活性を回復することができれば、それは真に制御すると言え、酵素活性を自在に調節できる。しかしながら、そのような手段はないのが現状である。本研究成果の「リムーバブル阻害剤」はその課題が解決できる。異なる2つのタンパク質相互作用を競合させて阻害剤を取り除く手法は報告はなく世界的にもユニークである。本成果のリムーバブル阻害剤は、自己消化が問題となるプロテアーゼの室温での保存、病気の解明につながる糖や脂質の修飾を受けた天然のプロテアーゼの酵素活性の解析、更に、疾患の原因となるタンパク質を分解するプロテアーゼ医薬品の新たな道を切り開くものである。
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