研究課題/領域番号 |
18K05360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
幡野 明彦 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (10333163)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | チミジンホスホリラーゼ / 過リン酸分解反応 / 蛍光プローブ / 癌診断 / 癌マーカー / 有機合成 / 血管新生因子 / TP応答型癌検出プローブ / 蛍光色素 / 蛍光共鳴エネルギー移動 / 酵素活性 / ピリミジンヌクレオシドホスホリラーゼ / ダンシル基 / 反応転換率 / 蛍光団 / 過リン酸分解 / 癌細胞 / 血管新生 / 蛍光イメージング / 癌 |
研究成果の概要 |
血管新生は癌細胞の増殖の第一歩であり,この段階を検出できれば早期発見に繋がる。チミジンホスホリラーゼ(TP)は血管新生因子であり癌細胞の増殖や転移に関わっている。TP観察は,癌細胞の早期検出マーカーになると考えた。本研究では,血管新生因子であるTPの酵素活性に応答する蛍光プローブを開発し,癌細胞の初期進展過程の可視化を行うことを目標とした。まず,TPにより蛍光強度が変化する診断薬として,チミジンに蛍光色素としてダンシル基,消光剤としてダブシル基を共有結合させることを試みた。合成したプローブを用いてTP応答活性を評価したところ,1時間で45%程度の過リン酸分解反応が進行することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人の死因一位は癌である(約30%)。消化器官の内視鏡観察時に癌の疑いのある組織は,ヨード染色による目視判定が行われ,次に対象組織が採取されて病理検査が行われる。ヨード染色は簡便であるが副作用が問題である。癌の判定は組織を少量採取し,病理検査の結果を経て診断と癌組織の切除範囲が決定されるため,時間と労力がかかる。術中の薬剤塗布検査が病理検査と同じ精度で癌組織を検出できれば,癌組織の切除はリアルタイムで実施可能となり,正確,迅速,患者への負担軽減と再発防止に繋がると考えられる。そのため,簡単に癌細胞の場所を診断できるような新しいプローブ分子の開発が望まれている。
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