研究課題/領域番号 |
18K05365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
山本 博文 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (70461366)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 分子ツール / 構造活性相関研究 / 葉状体形成促進活性 / サルーシン / 磁気ビーズ / 還元的アミノ化反応 / ジピコリン酸 / 緑色蛍光化合物 / 光親和性プローブ / 遊走子 / 藻類成長促進因子 / 全合成 / ケミカルバイオロジー / 構造活性相関 / 陸上養殖 |
研究成果の概要 |
近年,海水温の上昇や水質の変化が引き金となって天然に自生する大型藻類は減少し深刻な問題となっている。このような背景のもと,大型緑藻類に分類されるアオサ藻に対して、その生育を促す効果が確認されたサルーシンに着目し、そのメカニズムを解明するための分子ツール合成を試みた。既に得られている知見を基に,サルーシンのジピコリン酸部位にリンカーとなるアリルメチルエーテルを化学修飾し,種々の機能性分子を担持した。この構造活性相関研究に基づいた分子設計を通じて,磁気ビーズ担持型サルーシンをはじめ,ビオチンおよび光感受性官能基を担持したメチルサルーシン,新規蛍光標識型サルーシンの合成に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
50年以上も前から海水中のバクテリアが海藻の成長にとって欠かせない成長因子を産生している可能が予想されてきた。しかし,現在までにその効果が確認されたのは報告者らが証明したサルーシンのみである。したがって,本研究によって得られたサルーシンに関わる分子ツールの合成と構造活性相関に関する知見は,学術的価値,新規性ともに極めて高く,生物活性化合物の合成,ケミカルバイオロジー,藻類学(海洋生命科学)まで広範囲に影響を与えるインパクトの高い基礎的成果である。
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