研究課題/領域番号 |
18K05380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38010:植物栄養学および土壌学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
林 晋平 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主任研究員 (40781323)
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研究分担者 |
石川 覚 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, ユニット長 (40354005)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヒ素 / 米 / イネ / 土壌 / 変異 / 変異体 |
研究成果の概要 |
土壌中のヒ素はイネの根から吸収されコメに蓄積する。コメのヒ素蓄積を抑える未知の仕組みを解明するため、コメのヒ素濃度が低減したコシヒカリの変異体las1とlas3を解析した。las1の解析により、イネ組織内のヒ素の流れに影響を与える新しいタンパク質の存在を明らかにした。また、las3の解析により、低酸素状態の根で働く代謝酵素アルコールデヒドロゲナーゼ2の活性が失われると、出穂期のヒ素輸送体の働きが抑えられ、コメを含む地上部組織のヒ素濃度が低減することを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国において、コメはヒ素の主要な摂取源であるため、健康リスク低下のためにコメのヒ素濃度を低減させる技術の開発が求められている。本研究で解析した低ヒ素変異体は、より高度な低ヒ素品種を生む育種素材になりうるとともに、解明した低ヒ素化のメカニズムはコメのヒ素濃度を低減させる技術の開発に活用できる。また、las3解析の成果として、水田等の低酸素環境に根を張る植物において低酸素状態の根の代謝が土壌元素吸収に大きく影響する例を示したことは、新たな研究の視野を開拓するもので、学術的な意義も大きい。
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