研究課題/領域番号 |
18K05405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
福田 健二 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (80419217)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ムーンライティングタンパク質 / 細胞外マトリクス / 病原菌接着阻害 / 乳酸菌 / 菌体表層タンパク質提示メカニズム / リボソーマルタンパク質 / 細胞膜透過性 / 菌体表層タンパク質 / アンカーレスタンパク質 / 静電相互作用 / 宿主接着 / ムーンライティングプロテイン |
研究成果の概要 |
乳酸菌が宿主との接着に必要なタンパク質の一つである30Sリボソームタンパク質S19(RpsS)が、どのようにして乳酸菌の表面に提示されるか、そのメカニズムの一端を明らかにした。すなわち、菌体内で生合成されたRpsSは、対数増殖期の初期に生じる菌体透過性の一過的な上昇に伴い菌体外へと漏出し、菌体表面に存在する酸性の糖と強く結びつくことで定着することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分泌シグナル配列を持たないムーンライティングタンパク質が、メンブレンベシクルではなく菌体透過性の一過的上昇により分泌されることを部分的に明らかにした。また、アンカー領域を持たない同タンパク質が、菌体表層に菌株特異的に存在する糖質と静電相互作用を介し固定化されることを明らかにした。本研究を発展させれば、乳酸菌の宿主接着メカニズムに関する知見が深まる。また、本研究の成果を生かし、乳酸菌あるいはその菌体表層タンパク質を用いて細胞外マトリクスを感染の足場として利用する病原菌の宿主接着を拮抗的に阻害する手法を確立することで、抗生物質使用量低減の実現につながる。
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