研究課題/領域番号 |
18K05420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 東京大学 (2021-2022) 国立研究開発法人理化学研究所 (2018-2020) |
研究代表者 |
尹 忠銖 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (40432801)
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研究分担者 |
本山 高幸 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 専任研究員 (70291094)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 菌類 / 二次代謝 / ゲノム編集 / 糸状菌 / CRISPR/Cas9 |
研究成果の概要 |
菌類は抗生物質のような有用な化合物を始めとする、多様な二次代謝産物の生産者で、ゲノム中に膨大な数の二次代謝関連遺伝子群を保持しているがこの遺伝子群の大部分は一般的培養条件下では休眠状態であり、これら休眠遺伝子群の活性化が活発に行われてきた。本研究では強力なゲノム編集ツールであるCRISPR/Cas9 システムを応用して糸状菌の休眠二次代謝遺伝子群を活性化する方法を確立を目指して研究を行い、イネいもち病菌をモデルカビとして一つの生合成酵素で作られることが知られているカビ毒、テヌアゾン酸の生合成遺伝子であるTAS1をCRIPSR/dCas9システムを応用して活性化してテヌアゾン酸の生産に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今、世界的に抗生物質が効かない多剤耐性菌の増加や新しい感染症の拡散が問題視されているなか、新規抗生物質や治療剤のリード化合物になり得る糸状菌二次代謝産物発掘は大いに注目されている。この観点から休眠二次代謝遺伝子群の活性化及び代謝産物の獲得は社会に大きく貢献できると考えられる。本研究で提案したCRIPSR/dCas9システムを応用した休眠二次代謝遺伝子群の活性化方法は新規有用代謝産物獲得に適用できる可能性を示した。まだ細部的なシステムの改良などが必要であるが今後の研究で解決できると考えている。
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