研究課題/領域番号 |
18K05446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
吉田 浩二 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (60230736)
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研究分担者 |
萩原 智 近畿大学, 医学部, 講師 (40460852)
杉岡 孝二 近畿大学, 大学病院, 准教授 (50399119)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 線維化 / 上皮間葉転換 / エピガロカテキンガレート / 角膜線維芽細胞 / 角膜潰瘍 / uPA / 上皮細胞 / 線維芽細胞 / 臓器線維症 / 創傷治癒 |
研究成果の概要 |
TGF-β誘導性上皮間葉転換(EMT)に対するカテキン類の影響を検討したところ、TGF-β誘導性EMTはエピガロカテキンガレート(EGCG)により抑制される傾向にあった。また、角膜潰瘍の病態において、EGCGはコラーゲン分解を阻害した。このコラーゲン分解の阻害は、角膜線維芽細胞におけるIL-1β誘導性uPA(ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーター)の産生を抑制することにより生じるものであると推察された。高濃度のEGCGは細胞に障害を及ぼすおそれがあるものの、臓器線維化の予防や角膜潰瘍の治療に応用できる可能性があることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
さまざまな刺激により線維芽細胞が活性化されて筋線維芽細胞となり、コラーゲンをはじめとする細胞外マトリックス成分を活発に合成・分泌するようになり、組織の線維化が進展し臓器レベルでの線維症が発症する。 肝硬変や肺線維症等に代表される臓器線維症に苦しむ患者の数は多い。しかし、線維症に対する有効な治療法は未だ存在しない。ポリフェノールの一種であるエピガロカテキンガレート(EGCG)は緑茶に最も多く含まれるカテキンである。EGCGには抗線維化作用があり、臓器線維症治療や角膜潰瘍治療に応用できる可能性があることを示した。
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