研究課題/領域番号 |
18K05447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
大島 良美 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (00722951)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 種子 / クチクラ / 転写因子 / シロイヌナズナ / 種子寿命 / クチン / ダイズ / 発芽 / ワックス |
研究成果の概要 |
種子寿命は種子が発芽能力を維持する期間であり、高効率で健全な発芽は植物の生産性向上と農業の効率化のために重要である。本研究では、種皮の表面を覆うクチクラが種子の劣化耐性に果たす役割、どのようなクチクラが種子劣化耐性を付与するのかを解析した。主に、種皮、花弁、葉タイプのクチクラ形成を制御する3つ転写因子について解析した結果、3つ転写因子はクチクラ高蓄積と種子劣化耐性を付与すること、さらに共通して発現誘導する遺伝子群があることを見出した。さらに、種皮クチクラ形成制御因子と相互作用する転写因子を新たに同定した。これらの解析が進めば新たな種皮クチクラ改変技術の開発につながることが期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種皮の種子寿命における役割は研究されてきたが、寿命延長に関する研究例は少ない。最近、胚乳のクチクラが種子寿命延長に重要であることが報告されたが、種皮のクチクラが果たす役割については世界的に報告がない。本研究で明らかにした種子劣化耐性を付与する転写因子及びクチクラの特徴に関する知見は種子劣化耐性の仕組みを明らかにする上で学術的に重要な知見である。種子劣化耐性の仕組みが明らかになれば短寿命種子の寿命改良、種子作物の品質向上にむけた新たな技術開発につながることが期待できる。
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