研究課題/領域番号 |
18K05463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
野村 泰治 富山県立大学, 工学部, 准教授 (40570924)
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研究分担者 |
加藤 康夫 富山県立大学, 工学部, 教授 (20254237)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 二次代謝 / 生合成 / 酵素 / 分子進化 / チューリッポシド / チューリッパリン / チューリッポシド変換酵素 / カルボキシルエステラーゼ / 植物二次代謝 / 生合成酵素 |
研究成果の概要 |
本研究は、植物の属や科を横断して存在する植物二次代謝産物の生合成系がどのような分子進化過程を経て獲得されているのかを明らかにすることを目的とした。主にチューリップの二次代謝産物として知られているチューリッポシド類/チューリッパリン類の生合成系を対象とし、特に、チューリッポシド類をチューリッパリン類へと変換する「チューリッポシド変換酵素」の複数の植物種からの同定と機能解析を行った。その結果、少なくともユリ科チューリップ属に属する同属異種植物におけるPos変換酵素は、共通祖先に存在していた祖先型酵素が種分化に伴って分岐進化することで獲得されたものであることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物二次代謝産物の中には、複数の属や科を横断して存在しているものがある。本研究では、そのような植物二次代謝産物の生合成反応が、進化的起源が同じ酵素によって触媒されているのか、あるいは起源が全く異なる酵素が同一の反応を触媒するように進化したのかを明らかにすることを主要命題とした。本研究で得られた成果は、医薬をはじめとした有用植物二次代謝産物の生合成系を解明する上でも有用な知見となり、将来的にはそのような有用植物二次代謝産物を効率的に生産する技術開発にも資するものである。
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