研究課題/領域番号 |
18K05474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大島 健司 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (90391888)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳児栄養 / 乳タンパク質 / ラクトフェリン / 消化管 / 細胞外小胞 / 腸上皮細胞 / 乳児 / 乳成分 |
研究成果の概要 |
乳児期の栄養状態は成人後の疾患リスクにも影響を与えるため、乳成分の消化・吸収プロセスを理解することは生涯健康の維持に重要である。そこで本研究では、乳成分のうちタンパク質が乳児消化管内で生理機能を発揮する分子メカニズムを理解するため、腸上皮細胞によるエンドサイトーシスおよび細胞内消化の果たす役割について評価・解析を行った。乳児マウス腸内での乳機能性タンパク質ラクトフェリン(LF)の分解を解析したところ、消化管内での分解は限定的であり、LFは未分解のままでも体腔内へと吸収されていた。また乳成分の機能解析の基盤研究として、乳児期腸管の発達に伴う遺伝子の発現および腸内細菌叢の変化について解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳児栄養の消化・吸収機構を理解することは、乳児の発育だけでなく、免疫関連疾患や代謝関連疾患などについて一生の疾病リスクを管理する上でも重要である。古くから乳児腸管細胞ではエンドサイトーシスが活発であることが観察されているものの、その意義については明らかとなっていない。そのため本研究では、乳児腸上皮細胞でのエンドサイトーシスおよび細胞内消化に着目し、個々の乳成分が吸収・分解される機構の解析を目的とする。本研究の成果は、乳児栄養や乳児医療だけでなく、生涯健康促進についての基礎的知識となり、応用実装への発展が期待できるものである。
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