研究課題/領域番号 |
18K05494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
芦田 久 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (40379087)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ビフィズス菌 / オートファジー / 抗炎症 / プロバイオティクス / プレバイオティクス / ムチン / 糖質加水分解酵素 / 腸内細菌 |
研究成果の概要 |
乳児から成人まで幅広い分布を示すためプロバイオティクスとして有望であると考えられるビフィズス菌Bifidobacterium longum subsp. longumのゲノム中にヘミセルロース分解酵素遺伝子クラスターを見出し機能解析した結果、アラビナンやアラビノキシランを協奏的に分解することを明らかにした。 炎症シグナル伝達の細胞内アダプター分子であるTRAF6が、オートファジーの基質タンパク質であるp62と特異的に相互作用することで選択的に分解されて、炎症シグナルをブロックすることを明らかにした。これにより、抗炎症作用を有する食品成分のメカニズムのひとつを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
潰瘍性大腸炎やクローン病など重度の慢性炎症性腸疾患のみならず、低レベルの腸の慢性炎症もさまざまな健康障害を引き起こすことが示唆されている。腸の慢性炎症を抑えるには、プロバイオティクス(ビフィズス菌などの生菌)を摂取する、オリゴ糖などのプレバイオティクスを摂取して腸内の善玉菌を増やす、ポリフェノールなど抗炎症作用のある食品成分を摂取するなどの方法がある。本研究の成果は、ビフィズス菌増殖促進活性をもつ新たなプレバイオティクスの開発につながることが期待される。また、オートファジーが関与する新たな炎症抑制メカニズムを明らかにしたことで、抗炎症作用をもつ食品機能性成分探索のターゲットとなりうる。
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