研究課題/領域番号 |
18K05497
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
高山 定次 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 准教授 (40435516)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | トリチウム分析 / 前処理 / マイクロ波 / トリチウム / 食品中トリチウム / 電磁界制御 |
研究成果の概要 |
環境試料中のトリチウムは、固形物(食品)内部のトリチウムが放出するβ線は食品内部で遮へいされ食品表面まで到達しないので、食品からトリチウムを取り出す前処理作業が必要となる。生物試料(食品)中のトリチウム分析手法は、試料の水分を凍結乾燥法で乾燥させた後、少量試料を石英管に導入し電気炉やガスバーナーで数時間かけて燃焼させる。測定に必要な試料量を鑑みると、燃焼操作を複数回繰り返さなければならない。そのため、大量試料の処理が難しく、作業時間の長期化は避けられない。その解決策として、マイクロ波を利用した迅速・簡便な試料前処理を提案し、そのためのマイクロ波処理炉を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の方法では食料品の中のトリチウム濃度を測定するための前処理に長時間を要し1 つの試料に1週間以上を要する。そのため測定試料の数が限定され、限られた食品しか測定できていない。多くの食品を測定することは、食品への安全性・安心感につながる。本提案は、マイクロ波を用いることで、簡便で迅速に灰化処理と水分回収を可能とし多試料のトリチウム濃度測定を可能とする。 本提案は前処理時間を大幅に短縮できるため、試料点数を増やすことができるので、広範囲で長期間の測定データの蓄積が必要な放射線の拡散・循環モニタリングが可能となり、食物連鎖、生体影響、環境動態を含めた環境循環システム研究への発展が期待できる。
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