研究課題/領域番号 |
18K05520
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
山崎 正夫 宮崎大学, 農学部, 教授 (80381060)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 尿酸 / 共役脂肪酸 / 脂肪細胞 / 共役リノール酸 / 低酸素 / 脂肪酸 / 肥満 / 機能性脂質 |
研究成果の概要 |
本研究は脂肪細胞における低酸素ストレス応答を標的とした尿酸代謝の改善作用を評価した。脂肪細胞は分化成熟に伴って尿酸産生とキサンチンオキシダーゼ (XOD) 活性が亢進し、低酸素条件ではさらに尿酸産生とXOD活性が上昇した。共役リノール酸 (CLA) のうち10t, 12c異性体は低酸素条件で尿酸産生を抑制し、低酸素によって誘導されるHIF-1alphaの発現も抑制傾向が確認された。食餌誘発性肥満モデルマウスにおいて、CLAは脂肪組織でのXOD活性を有意に低下させ、血清尿酸値も低下傾向が確認された。これらの結果からCLAは低酸素ストレスを解消し、尿酸代謝を改善することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
痛風および高尿酸血症患者は近年増加の一途を辿っており、多くの生活習慣病の基盤病変となっている。これらの患者を対象にして、尿酸の合成阻害、排泄促進を標的として薬剤が開発されているが、日常的な予防が重要である。本研究成果は脂肪組織における低酸素ストレス解消が尿酸代謝改善効果につながることを提唱しており、高尿酸血症の改善に向けた新たな手法を提示することができた。低酸素ストレスは尿酸代謝以外においても脂肪細胞の機能異常をもたらす要因であることから、低酸素ストレス解消は広いスペクトルを持つ抗生活習慣病手法として、国民生活のQOLの向上に貢献することが期待できる。
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