研究課題/領域番号 |
18K05534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 充 九州大学, 五感応用デバイス研究開発センター, 准教授 (70584209)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | MS イメージング / 腸管吸収 / ポリフェノール / 代謝 / MALDI-MS / イメージング / 腸管 / 吸収 / MALDI-MS imaging / 可視化 |
研究成果の概要 |
本研究では、生体組織中の目的成分の局在を多成分同時に可視化することが可能なMALDI-MSイメージング法を用いて、ポリフェノール類の腸管での吸収・代謝挙動を一斉可視化可能な新たな評価系を構築した。本腸管 in situ MALDI-MS イメージング法は、阻害剤を併用することでその吸収経路を特定することが可能であり、腸管組織内の代謝物の一斉可視化を達成した。さらに、腸管を作用場とし、自身は吸収されることなく他の成分の吸収調節作用を示すテアフラビン類が、一旦腸管組織に取り込まれた後に、排出系トランスポーターを介して管腔排出されることが初めて可視化された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの食品成分の吸収性評価は、摂取した成分の血中移行性の評価に終始しているものがほとんどで、実際の吸収を制御する腸管での動態や代謝物を考慮した解析にはほとんど至れていない。対して、本研究にて構築したラット腸管 in situ MALDI-MS イメージング法は、腸管組織での成分の透過過程、並びに、一連の代謝物を可視化することが可能な方法である。すなわち、本法はこれまではブラックボックスとされてきた腸管での吸収動態を可視化という直截的な手法で評価可能であり、生体利用性の解明を基盤とした食機能研究の遂行に極めて有用な評価法であると考えられる。
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