研究課題/領域番号 |
18K05540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
西尾 俊幸 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (10256836)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 新規オリゴ糖 / 酵素利用合成 / プレバイオティクス / 腸内細菌 / ビフィズス菌 / ジオーキシ / βーフルクトフラノシダーゼ / スクロースホスホリラーぜ / 機能性オリゴ糖 / スクロースアナログ / 細菌増殖効果 / β-フルクトシダーゼ / 細菌叢変化 / β-フルクトフラノシだーぜ / スクロースホスホリラーゼ / 特殊オリゴ糖 / 乳酸菌 / 酵素合成 |
研究成果の概要 |
スクロースのグルコース残基を他の単糖に置換したスクロースのアナログ2糖を糖質分解酵素の糖転移作用で合成し、それらのプレバイオティクス機能を評価した。 合成した4種類のアナログ2糖について、純粋培養にてヒト腸内由来のビフィズス菌11株と乳酸菌4株に対する増殖効果を調べたところ、幼児腸内の優先種であるビフィズス菌が特異的に増殖することを確認した。また、少量のグルコース存在下でのこれらの2糖によるビフィズス菌の増殖パターンを観察したところ、ジオーキシ現象が確認された。さらに、これらの細菌はβ-フルクトフラノシダーゼを利用してアナログ2糖を分解し、栄養源として摂取し増殖していることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
機能性オリゴ糖の製造と開発については、現在は日本が世界のトップランナーとなっている。新規なスクロースアナログ2糖の酵素合成法を確立し、それらの有用生理機能を評価して次世代型機能性オリゴ糖として開発し世界に発信してゆくことは、この分野における日本のリーダーとしての地位をより確固たるものにする。 本研究を通じて、アナログ2糖は、従来のプレバイオティクスオリゴ糖と異なり腸内善玉菌の増殖に関して種特異性を示すことがわかった。この成果は、機能性オリゴ糖の分野をさらに拡大・発展させ、機能性食品や健康食品の分野に大きく貢献できるものと確信している。
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