研究課題/領域番号 |
18K05607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
西本 完 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 上級研究員 (30399381)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ロリオース / ライグラス / loliose / Lolium / Loliose / イネ科牧草 |
研究成果の概要 |
本研究は、イネ科牧草であるライグラス類に特異的に存在するロリオースと呼ばれるオリゴ糖を対象としたものである。はじめに、イタリアンライグラス種子からロリオース標準品をグラムスケールで調製することに成功した。続いて、ロリオースがイネ科植物の中でもLolium属およびFestuca属に限定的に存在していることを確認した。さらに、種子中では登熟の進行に合わせて含有量が増大することを突き止めるとともに、発芽過程においては分解されることを見出した。これらの成果により、ロリオースの生合成・代謝機構の概要が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロリオースはこれまでの研究報告例が乏しく、オリゴ糖としての特性をはじめ、生合成や代謝のメカニズムなども一切不明であり、研究が立ち遅れていた。本研究はこのロリオースを実験材料として利用できるようにするため、グラム単位でロリオース標品の精製を行った。これにより、ロリオースの定量分析が可能となり、イネ科植物間での種子中の含有量比較や蓄積時期の解明などの成果を上げることができた。このような研究データの積み上げがロリオースの生理的意義、植物内での役割等の解明に貢献できると考えており、本研究の学術的価値は高い。
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