研究課題/領域番号 |
18K05621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
別府 賢治 香川大学, 農学部, 教授 (30281174)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 低温要求量 / モモ / 果実品質 / 品種登録 / 炭酸ガス施肥 / 胚培養 / 低温要求性 / 品種改良 / 少低温要求性 / 休眠 / 育種 |
研究実績の概要 |
これまでに、多低温要求性品種(900-1000CH前後)と小低温要求性品種(100-200CH前後)の交配で得られた中低温要求性品種(400-500CH前後)で早生の‘KU-PP1’、‘KU-PP2’および他の選抜系統(HFP1など)を用いて、自家受粉ならびに他家受粉を行って得られた種子について、胚培養により実生を獲得し、鉢やコンテナに移植して研究圃場で育成してきた。本年度はこれらの個体の低温要求量と萌芽時期、開花時期、収穫時期、果実品質などを昨年度に引き続き調査した。低温要求量がかなり少なく早生で果実品質の優れる個体の中から、今年度の調査で特に優れていた18個体を選抜して、鉢植えやコンテナ植えから地植えに移した。今後も調査を継続して、品種登録用の系統を選抜する予定である。 現時点において、上述の選抜個体の中で最も優れたいた白肉1系統と黄肉1系統については、 品種登録のために地植えの実生樹7樹ずつに高接ぎを行った。いずれも9割ほど接ぎ木が成功した。今後結実したら、原木と接ぎ木樹について品種登録用の調査を2年間に渡って行い、その後登録の手続きを行う予定である。 他に、少低温要求性モモ新品種の有効活用として、‘KU-PP1’、‘KU-PP2’のハウス栽培における炭酸ガス施肥を試みた。本品種は低温要求量が少ないため、早い時期からの加温が可能となり、より長期間被覆を施すことができる。よって、炭酸ガス施肥の期間もかなり長く確保することができる。実際に、早い時期からのハウス栽培での炭酸ガス施肥を行った結果、果実のサイズと糖度が上昇した。今後も規模を拡大して本研究を継続する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者が5月に心筋梗塞を発症して3か月間入院したため、研究がやや遅れた。しかしながら、その間も博士課程1名と修士課程1名、学士課程1名のの学生が本研究を継続して遂行したため、遅れは最小限に留めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
一次選抜した個体について、低温要求量や生育時期、果実形質などの調査を引き続き行い、低温要求量が少なく最も果実品質に優れるものを最終選抜する。最終選抜した個体については、高接ぎにより品種登録用の調査に必要な本数に増やした後、形質調査を2年間行って、品種登録の手続きを進める。 少低温要求性モモ品種のハウス栽培における炭酸ガス施肥の効果については、規模を拡大して調査を継続する。
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