研究課題/領域番号 |
18K05649
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
西脇 寿 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (30508784)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 枯草菌 / 殺虫活性 / 微生物農薬 / アカイエカ / イエバエ / Bacillus subtilis |
研究成果の概要 |
殺虫活性を示す枯草菌の培養上清から活性成分を精製し,アカイエカ幼虫に対して効果を発揮するタンパク質成分とイエバエ成虫に効果を発揮するペプチド成分を得ることができた。アカイエカに殺虫効果を発揮するタンパク質成分に関してMALDI-TOF MSによる解析を試み,reductaseなど数種の酵素が候補物質として考えられた。一方,LC-Q-TOF MSによる解析から,イエバエに殺虫効果を発揮したペプチドは3400 Daの質量をもつことが明らかとなった。トリプシン消化物のMSMS解析をすすめ,いくつかの消化ペプチドのアミノ酸配列を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,殺虫性枯草菌がタンパク質性ならびにペプチド性の殺虫成分を生産することを明らかにすることができた。このうち,ペプチド性殺虫成分に関して,ラット赤血球に対する溶血活性が認められなかったことは,哺乳類に対して安全性が高いことを強く示唆する。また,このペプチドは熱には安定であったことから,将来商品化する際に加工しやすい可能性がある。 安全性の高い微生物農薬を提案できる可能性のある本研究の成果は,化学農薬による環境負荷を減らすことが期待でき,総合的病害虫管理(IPM)推進の手助けになると考えられる。
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