研究課題/領域番号 |
18K05679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
西村 知良 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (30548417)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 生理学的コスト / 誘引物質 / 微細構造 / 寄生行動 / 生涯産卵数 / 時間的コスト / ベイトトラップ / 共進化 / 3者系 / アリガタバチ / カツオブシムシ / アリ / 行動生態学 / 寄生蜂 |
研究成果の概要 |
本研究では寄生蜂キアシアリガタバチが寄主ヒメマルカツオブシムシ幼虫の有害な毛をアリなどの捕食者への防衛戦略として利用するという寄主―寄生蜂―アリの3者系の仮説を調べた。まずハチを誘引する寄主の物質を定性的に確認したが特定できなかった。寄主の毛のアリへの有害性とハチへの無害性を行動実験で明らかにした。有害性は毛の絡みつきによることと、その毛の特徴的な微細構造を電子顕微鏡で確認した。またハチが毛に対応する生理学的コストは少なかった。系統解析のためにハチの遺伝子の一部を明らかにした。このように、この3者系では特にハチが寄主に対して特徴的な性質を持つことが分かったが、仮説全体の立証は今後の課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、アリを共通の捕食者とする寄主―寄生蜂の3者系の共進化という仮説を確かめることを目的として行われた。今回の研究ではその確実な立証までは至らなかったが、寄主の有害な毛に対する結果がアリとハチで顕著に異なり、それぞれ特徴的な相互関係がある可能性を示すことができた。今後この相互関係の仮説の全体が正しいことを確かめることで、これまでにない組合せの3者系としてあらたな共進化のケースとして進化生態学的に重要な知見となる。今回はその一部の相互関係の確認のみに終わったが、そのことで立証の可能性を示したと言える。
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