研究課題/領域番号 |
18K05700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
上田 裕文 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (30552343)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 樹木葬 / 墓地 / 少子高齢化 / 森林利用 / 多死社会 / 経済効果 / 山村地域 / 交流人口 / 森林管理 / 地域計画 / 森林 / ドイツ / 資源管理 |
研究成果の概要 |
ドイツの長伐期施業や公園緑地管理と結びついた樹木葬墓地管理手法や、日本の樹木葬墓地の地域に与える経済効果を明らかにすることができた。また、「墓じまい」の現状調査を行うことで、日本の墓地問題の本質は遺骨問題にあり、この問題を解決することが、日本の樹木葬墓地に求められる役割であるとの知見が得られた。 樹木葬墓地の日本における実効性という視点で始めた本研究であったが、日本に特有の墓地問題とその解決策としての樹木葬墓地の導入という構図が明確となり、すでに普及しつつある日本型の樹木葬墓地を遺骨問題の現状から読みといた上で、どのような今後の改善策がありうるかという視点からの更なる研究の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、新たな森林利用として樹木葬に着目し、長期的な森林管理や公園緑地管理という視点から日本とドイツの比較研究を行いその実行可能性の考察を試みた。しかし、本研究で得られた知見は、土地利用としての墓地にとどまらない、少子高齢化や核家族化といった社会構造の変化に対応した墓地埋葬行政の転換と、人口流動に伴う都市-農村関係も含めた国土計画における社会インフラ整備としての墓地のあり方を示すことができた。特に、遺骨問題は日本特有の問題で、その空間計画的・生態学的解決策が必要であることが明らかになり、今後の樹木葬研究で探求すべき研究課題であるといえる。
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