研究課題/領域番号 |
18K05717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 誠宏 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (80545624)
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研究分担者 |
日浦 勉 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70250496)
西岡 正恵 (石原正恵) 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (90594367)
揚妻 直樹 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (60285690)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 気候変動 / 非線形応答 / 暖温帯 / 生物多様性 / 生態系機能 / 暖帯林 |
研究成果の概要 |
これまで困難を極めた気候変動に伴う多重ストレスに対する森林生態系の非線形応答(相乗効果、レジームシフト)を解明する。気候変動は温暖化と同時に、突発的な撹乱の頻度と規模を増加させると予測されている。本研究の目的は、1)台風撹乱と温暖化の複合効果が紀伊半島の暖帯林(照葉樹林)の群集構造と垂直的な階層構造にどの様な影響を与えるのか?2)その複合効果に対して生物多様性(樹木、昆虫)と生態系機能はどのような応答(線形、非線形)をするのか?を林分レベルで実験的に解明することである。台風豪雨被害のために調査は十分にはできなかったが、土壌温暖化と林冠ギャップの実験処理と実験前の調査は実施している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温暖化研究は高緯度(ツンドラ帯、冷温帯)又は高山帯において盛んに行われてきた。しかし、全ての森林タイプの温暖化応答の情報を網羅しないと全球的な評価はできない。そこで、これまで見過ごされてきた暖帯林の温暖化実験を本研究は行った。日本列島は台風撹乱の影響を受けやすく、その巨大化も懸念されている。環境変動下での森林生態系の変動を正確に予測するためには、温暖化と台風撹乱の複合効果の解明が必要である。そこで、個々の環境要因(林冠ギャップや土壌温暖化)と複合効果に対する応答が線形(相加効果)なのか、非線形(相乗効果、レジームシフト)なのか、を検証できる操作実験を開始した。
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