研究課題/領域番号 |
18K05750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
平山 貴美子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (10514177)
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研究分担者 |
宮崎 祐子 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (20443583)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 種子生産の年変動 / ブナ科樹種 / 種子食昆虫 / 種子散布前加害 / 密度効果 / 遷移 / 暖温帯林 / 密度依存効果 / コジイ / アラカシ / ツクバネガシ / コナラ |
研究成果の概要 |
西日本の暖温帯域において、遷移の進行などによりブナ科樹種の構成割合が異なる複数林分において、各ブナ科樹種の種子生産パターンを調べたところ、古くから当該樹種の分布密度が高いところでは、その樹種を加害する種子食昆虫の密度も高く、それが雌繁殖器官や成熟健全堅果の生産に大きく影響し、年変動が引き起こされている可能性が明らかとなった。一方、当該樹種の密度が近年になって増加しているところでは、その樹種を加害する種子食昆虫の密度が低く、雌繁殖器官生産量に応じた成熟健全堅果の生産がなされていることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
京都盆地周辺では急速なコジイの分布拡大・落葉広葉樹林から常緑広葉樹林への遷移が見られるが、そのような森林の変化に、各常緑ブナ科樹種の低密度時における種子生産性の高さが関係しているかもしれないことが明らかとなった。散布前の種子食昆虫の種子生産に対する影響を様々な林分で包括的に調べた研究はこれまでになく、森林動態や種多様性維持機構の解明に大きく貢献する成果であると考えられる。
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