研究課題/領域番号 |
18K05758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹内 美由紀 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 主任研究員 (20378912)
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研究分担者 |
則定 真利子 東京大学, アジア生物資源環境研究センター(現在使用不可), 准教授 (00463886)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 木部形成 / 細胞壁 / 二次イオン質量分析法 / 同位体イメージング |
研究成果の概要 |
安定同位体標識した二酸化炭素を使用したラベリング法により、樹木が光合成によって吸収した炭素の樹体内での分布を調べた。葉、師部、木部における標識炭素の存在量を測定することにより、光合成後の時間の経過に伴う炭素の移動や細胞壁構成炭素と可溶性炭素への配分変化を追跡することができ、木部への炭素の供給や細胞壁形成の日周性について新たな知見が得られた。元素イメージングにより得られる詳細な標識炭素分布に、細胞壁成分の情報を合わせて細胞壁への炭素の取り込みを検討することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炭素の供給は樹木の木質形成に大きな影響を与える大きな要因のひとつであるが、これまで炭素の供給と細胞壁形成を数時間単位や細胞レベルで調べた例はほとんどなかった。本研究では光合成により吸収された炭素が木質細胞壁として堆積される過程について情報を得ることができた。また得られた知見は、木質バイオマス生産を制御する技術の確立や、高いCO2固定能力をもつ等の優れた特性を有する樹木を設計する上でも有用であるといえる。
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