研究課題/領域番号 |
18K05763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
会見 忠則 鳥取大学, 農学部, 教授 (90264928)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | アルビノ / マイタケ / 育種 / メラニン / チロシナーゼ / 遺伝マーカー / フレームシフト変異 / 新品種 / 交配育種 / 変異株 / 交配型 / PCR / 原木栽培 / フレームシフト / 細胞壁 / 免疫電子顕微鏡法 / Grifola frondosa / アルビノ変異体 / 白色品種 |
研究成果の概要 |
マイタケの子実体の着色はメラニンにより起こり,チロシナーゼ2により生産される.変異型と野生型間のチロシナーゼ2遺伝子の塩基配列を比較すると,変異型の遺伝子のコード領域に1塩基の欠失が発見され,フレームシフトを引き起こしていた.また,PCR法により,担子胞子分離株の中から,変異型,野生型のそれぞれの遺伝子を持つ菌株を選抜する技術開発に成功した.この技術を使って選抜した変異型×変異型 と 野生型×変異型の交配株の子実体の色は,それぞれ全て白とベージュであり,本研究の成果は,マイタケの白色品種の育種に新たな戦略を提供し,優良白色品種の育種を容易にするものである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイタケは,日本で人気の食用きのこであり,人工栽培も可能で,非常によく食されている.しかしながら,汁物の多い和食では,マイタケ特有の褐色色素が,煮汁に出てくることで料理の色合いが悪くなるため,鍋などの汁物には使いにくい食材の一つであることから,褐色色素を生産しない有用な白色品種の開発が熱望されている.しかし,現有する白色品種は,収量が低く,生産しても採算が取れないため,普及していない.本研究の成果で,マイタケの白色化の原因遺伝子が分かったこと,そして,その変異型遺伝子の検出が容易になったことで,今後,加速度的に収量の高い,白色マイタケ品種を育種することができるようになった.
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