研究課題/領域番号 |
18K05765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
内海 泰弘 九州大学, 農学研究院, 准教授 (50346839)
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研究分担者 |
香川 聡 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40353635)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 通水経路 / 道管ネットワーク / トレーサー / 通水ネットワーク / 重水 / アーティファクト / 樹木 / 酸性フクシン / ヤナギ / 水利用様式 / 環孔材 / 散孔材 |
研究成果の概要 |
樹木の内部での通水経路を細胞レベルで把握するためには,トレーサーを幹などの切断部位から導入して解析する手法が広く行われている.しかし,切断を伴うトレーサー導入は樹木の自然状態での水の移動様式を示していない可能性がある.そこで本研究では樹木の根から葉に至る通水ネットワークの全体像を切断などの破壊処理の影響を回避して明らかにすることを目的として,ヤナギ属の種で当年根のみからなる個体の作成法を確立した.次にこの個体を用いて当年根のみに重水を含むトレーサーを導入した場合と,幹を切断してトレーサーを導入した場合とを比較したところ,両処理間でトレーサーの上昇経路が大きく異なることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
樹木は土壌から水を吸収し大気に放出する経路として,地球の水循環に大きな影響を与えている.これまで個体レベルでの水移動経路については多くの研究例があるが,樹木の根から葉までの水の移動経路について組織,年輪レベルで,非破壊に近い状態で把握する研究はほとんどなかった.本研究で確立された手法により,樹木個体内での水移動過程をより正確に理解る基盤が確立できたと考えられる.
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