研究課題/領域番号 |
18K05784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒井 修亮 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 名誉教授 (20252497)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | イセエビ / 超音波バイオテレメトリー / 行動観察 / 超音波テレメトリー / テレメトリー / 日周性 / 高精度バイオテレメトリー / 人工種苗 / 天然種苗 / 逸散過程 |
研究成果の概要 |
本研究は高精度な超音波バイオテレメトリーによって、放流直後のイセエビの逸散過程を解明することを目的とし、次の3項目を実施した。①稚エビ期イセエビへの発信機装着手法の開発、②飼育条件の違いが行動に及ぼす影響の解明、③放流後の行動・移動に関する天然と人工種苗の比較 スパゲッティタグを用いた場合、小型個体では保持されるが大型個体は脱落するため、接着剤での装着が有効と分かった。監視カメラによる室内水槽での観察から飼育条件によらず夜行性を示すことが示唆された。実海域での超音波バイオテレメトリーによる放流実験から人工と天然イセエビの稚エビ期の滞在率に違いがあることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水中での高精度測位は、海洋生物を取り巻く環境が行動に与える影響の定量化に資するばかりでなく、「なぜ、その時、どのような目的で、そのような行動を行うか」という本質的な問いへの有効な解釈を与える手がかりの提示が期待できる。本研究の成果で稚エビ期のイセエビの放流直後の行動を超音波バイオテレメトリーで追跡できことを実証した。この成果は、イセエビの着底後の生態解明という学術的意義に資するとともに、沿岸漁業での重要種である本種の資源管理という社会的意義に資する。また本研究では極めて困難なイセエビの種苗生産技術の開発を行ってきた三重県水産研究所の協力の下、実施された課題であり、社会的意義は大きい。
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