研究課題/領域番号 |
18K05820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
浅川 学 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (60243606)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | アニサキス寄生虫 / 急性胃腸炎 / 寒天侵入測定法 / 不規則運動抑制 / 紅藻類 / 精油成分 / アニサキス / マサバ / 寒天侵入法 / Anisakis pegreffii / Anisakis pegreffi / Anisakis simplex(s.s) / 感染力評価 / メントール / 不規則運動制御 / 胃腸炎 / カイノイド / 食品媒介性寄生虫症 |
研究成果の概要 |
アニサキス寄生虫の感染力を寒天侵入測定法に準じた方法で検討した。即ち、加温溶解させた寒天を入れた試験管につき、固化後その表面に1㎜程度の穴を開け、さらに3cmの高さに生理食塩水を重層した。この試験管にアニサキスを入れ、寒天層への穿入能力を観察した。比較対照として用いたメントールを溶解させた生理食塩水を使用した。メントールを添加した試験管ではアニサキスは寒天に侵入しなかったが、被験物質無添加の試験管では活発に寒天層に侵入していた。これによりアニサキスの感染力の有無を明確に観察でき、本試験がアニサキス寄生虫の不規則運動を抑制する活性成分のスクリーニングに適した方法であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生鮮水産物を原因とするアニサキス寄生虫症(消化管内で不規則運動をする可動性虫体が胃腸壁に穿入することによる急性胃腸炎)が、近年、急増し、食品衛生上の大きな問題となっている。本疾患の治療法は、内視鏡による可動性虫体の摘出が一般的があるが、治療薬の早急な開発が社会的急務となっている。有用生理活性物質の探索中に、紅藻類に胃腸壁穿入の原因となる本寄生虫の不規則運動を抑制する活性成分の存在を確認した。本研究課題では、この活性成分の諸性状を明らかにするとともに、アニサキス寄生虫に対する安全で効果的な治療薬(駆虫薬)を開発するための基礎データを集積することを目的としている。
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