研究課題/領域番号 |
18K05821
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
小川 雅廣 香川大学, 農学部, 教授 (10398034)
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研究分担者 |
金久保 光央 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (70286764)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | コラーゲン / オリーブ葉 / 線維芽細胞 / ポリフェノール / オリーブハマチ |
研究成果の概要 |
オリーブ葉粉末の摂取によって養殖ハマチの筋肉コラーゲン量が増えるメカニズムを、金魚及びヒトの線維芽細胞を使って調べた。オリーブ葉粉末の抽出物を線維芽細胞に与えると、(1) 細胞内のグルタチオン濃度が増加し、コラーゲン合成に必須のビタミンCを長時間細胞内に保持できること、(2)3種類のタンパク質(Ⅰ型コラーゲン、コラーゲンの翻訳後修飾に関わる酵素PLOD1、コラーゲンの折り畳みを助けるタンパク質HSP47)をコードする遺伝子の発現が促進すること、(3)コラーゲン分解酵素の活性が低下することがわかった。上記3つの現象が複合的に起こり、養殖ハマチの筋肉コラーゲンが増えると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体内でのコラーゲンの合成能力は年齢とともに衰えていく。コラーゲン合成を促進する物質はビタミンCなど数種類しか報告がない。オリーブ葉粉末の抽出物にもコラーゲン合成促進効果があること、その作用機序がビタミンCの作用機序とは異なるところに学術的な意義がある。オリーブ葉抽出物はヒト由来の線維芽細胞でもコラーゲン産生を促進することから、オリーブ葉抽出物は加齢によるコラーゲンの合成能力の低下を抑制できる可能性を秘めており、社会的な意義は大きい。
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