研究課題/領域番号 |
18K05840
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
|
研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
仙北谷 康 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (50243382)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 農業収入保険 / 家畜共済 / リスクマネジメント / 酪農経営体 / 乳牛死廃事故 / 収入保険 / 酪農経営 / 家畜保険 / リスク外部化 |
研究成果の概要 |
家畜共済制度が収入保険の補償範囲を包含しており、同時にストックである乳牛の損失も補償するため、酪農家にとっては農業収入保険に加入する理由に乏しい。デンマークの家畜保険が保険的なのは経済理論に則った制度設計がなされているためである。わが国の家畜共済制度も設立当初は「保険」的であったが、戦後、リスクマネジメントツールとしての性格が弱まったと言える。 畜産経営を中心として、農業経営体の企業的性格がかつてないほど強まっている。そのため経営体を支える制度も企業的ニーズに合ったものであるべきであろう。リスクマネジメントツールとしての農業収入保険の役割がさらに注目されてしかるべきであろう。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、十分な分析がなされなかった家畜共済制度と収入保険の比較を試み、保険経済学の理論を用いて、これら制度が企業的性格を強める畜産経営体のリスクマネジメントツールとして機能するための条件を明らかにした。同時にその特徴をデンマーク、韓国の家畜保険生徒の比較を通じて明確にした。 またシミュレーションによって、酪農経営体が頭数規模拡大を拡大した結果、乳牛死廃事故の畜産経営に与える影響が変化してきたこと、それに伴って、家畜共済の補償の意義が保険的なものから補助的な意味に変化してきたことを明らかにした。
|