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地域に広がる自然共生型農業の展開論理に関する研究-機能と価値転換による分析-

研究課題

研究課題/領域番号 18K05871
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分41020:農業社会構造関連
研究機関秋田県立大学

研究代表者

谷口 吉光  秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (60222121)

研究分担者 西川 芳昭  龍谷大学, 経済学部, 教授 (80290641)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード有機農業 / 有機農業の社会化 / 機能の系 / 価値転換の系 / 地方自治体 / 有機給食 / 農業政策 / 農の多面的機能 / 自然共生型農業 / 大分県臼杵市 / 千葉県いすみ市 / 岐阜県白川町 / 食と農の社会学 / 機能-価値転換分析
研究成果の概要

有機農業はどのように社会に広がっていくのか。この問いに答えるために「有機農業は機能と価値転換によって広がる」という仮説を構築し、それを「有機農業の社会化」と名付けた。次にこの仮説を検証するために、有機農業の先進地として知られる千葉県いすみ市、岐阜県白川町、山形県高畠町、大分県臼杵市を調査した。その結果、いずれの地域でも有機農業は地域社会が抱える社会問題の解決に対して独自の仕方で貢献していること、またその過程で関係者の間に多くの価値転換を引き起こしていることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で提示した「有機農業の社会化」という仮説は「有機農業は技術と経済で広がる」という「有機農業の産業化」という通説に対抗する強力な対抗論理となっている。実際、この仮説を有機農業の先進地4箇所で検証した結果、有機農業は技術や経済的価値とはほぼ無関係に広がったことを明らかにできた。有機農業を実施面積と農家戸数で評価して「日本には有機農業が広がっていない」という通説を覆すことができた。また政策的には、農林水産省が現在推進している「みどりの食料システム戦略」の推進方針に対して大きな示唆を与えている。

報告書

(6件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (26件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (16件) (うちオープンアクセス 3件、 査読あり 3件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 動き出すみどり戦略:今後の動向と現場の課題2022

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      有機農業研究

      巻: 14(1) ページ: 2-3

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 今なぜ、有機学校給食なのか?:国内外の事例から考える2022

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      有機農業研究

      巻: 14(1) ページ: 4-6

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「有機農業のパラダイム」とみどりの食料システム戦略の行方2022

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      生活協同組合研究

      巻: 554 ページ: 37-44

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] みどりの食料システム戦略にどう対応するべきか2022

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      農業および園芸

      巻: 97(1) ページ: 39-43

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 有機農業を軸として日本農業全体を持続可能な方向に転換する2021

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      日本農業年報

      巻: 66 ページ: 263-275

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 持続可能な社会への転換と有機農業2021

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      季刊 農業と経済

      巻: 2021年夏 ページ: 234-242

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] コロナ後、食と農にも地域自治が必要だ2021

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      自治と分権

      巻: 2021年春 ページ: 36-46

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] コロナ後の有機農業研究を考える:みどりの食料システム戦略を契機として2021

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      有機農業研究

      巻: 13(1) ページ: 2-3

    • NAID

      130008087886

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] コロナ禍と有機農業:食、農、暮らし、社会を変える好機として2021

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光・澤登早苗
    • 雑誌名

      有機農業研究

      巻: 13(1) ページ: 4-6

    • NAID

      130008087927

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 食と農をめぐるパンデミック500日2021

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      世界

      巻: 2021年9月 ページ: 229-238

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] コロナ禍と有機農業2020

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      有機農業研究

      巻: 12(1) ページ: 1-2

    • NAID

      130007947801

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 有機農産物を学校給食に 3つの期待2020

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      農業と経済

      巻: 9月号 ページ: 3-3

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 食料・農業・農村基本法の理念に立ち戻った有機農業政策を2020

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      農業と経済

      巻: 2020-3 ページ: 78-85

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 社会科学系テーマ研究会「地域に広がる有機農業―成功のポイントを探る」の報告2020

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      日本有機農業学会通信

      巻: 2019-2 ページ: 5-5

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 日本における食と農の運動と脱成長2019

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 雑誌名

      ランドスケープ研究

      巻: 83 ページ: 40-41

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 食分野における持続可能な社会への転換のための学習プログラムの試み:秋田県立能代松陽高校における実践事例から2019

    • 著者名/発表者名
      太田和彦・谷口吉光
    • 雑誌名

      環境思想・教育研究

      巻: 12 ページ: 157-166

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 日本における食と農の社会学:大きな可能性と大きな障壁2022

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 学会等名
      東北社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] みどりの食料システム戦略にどう対応するべきか2021

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 学会等名
      日本農学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] なぜコロナ禍によって大量生産・大量消費システムの「中核」が破壊されたのか?2020

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 学会等名
      環境社会学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 有機農業はどのように地域に広がったのか:千葉県いすみ市と岐阜県白川町の調査結果から2019

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 学会等名
      日本有機農業学会社会科学系テーマ研究会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 有機農業の地域的広がりを説明する新しいアプローチ:機能と価値転換による分析2019

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 学会等名
      環境社会学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 千葉県いすみ市における有機農業の展開過程の分析2019

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光
    • 学会等名
      日本有機農業学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] ほんとうのサステナビリティってなに?2023

    • 著者名/発表者名
      関根佳恵(編著)、谷口吉光ほか
    • 総ページ数
      152
    • 出版者
      農山漁村文化協会
    • ISBN
      4540221140
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] 有機農業はこうして広がった:人から地域へ、地域から自治体へ2023

    • 著者名/発表者名
      谷口吉光(編著)、西川芳昭、吉野隆子、藤田正雄、長谷川浩
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      コモンズ
    • ISBN
      4861871719
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] 有機農業スタートブック2023

    • 著者名/発表者名
      靏理恵子・谷口吉光(編著)
    • 総ページ数
      204
    • 出版者
      農山漁村文化協会
    • ISBN
      4540221256
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] 有機農業大全2019

    • 著者名/発表者名
      澤登早苗・小松崎將一編著
    • 総ページ数
      330
    • 出版者
      コモンズ
    • ISBN
      9784861871641
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-01-30  

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