研究課題/領域番号 |
18K05883
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
弓削 こずえ 佐賀大学, 農学部, 准教授 (70341287)
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研究分担者 |
阿南 光政 佐賀大学, 農学部, 准教授 (80782359)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 塩害 / 土壌水分 / CFD / 蒸発散 / 栽培管理用水 / 海塩粒子 / 移流拡散 / 風洞 / 粒子法 / 移流拡散方程式 |
研究成果の概要 |
潮風害とは,海域で風によって巻き上げられた海塩粒子が陸域に輸送され,農地の作物体に付着して塩害が発生する現象であり,沿岸農地の生産性に深刻な影響を及ぼしている.潮風害の発生は風向や風速などの風況に大きな影響を受ける.本研究は,潮風害の要因となる海域から陸域に輸送される海塩粒子の挙動を明らかにするために,海域から農地における風況を予測し,潮風害による農地の生産性への影響を評価することを目的とする.沿岸農地における複雑な風況を予測するためのシミュレーションモデルを構築し,風洞を用いた再現実験を行った.また,作物体に付着した塩分が降雨や灌漑によって農地土壌面に移動した後の輸送現象を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
沿岸農地は津波や高潮による海水の湛水,地下部からの海水の浸入および潮風の流入など,塩害のリスクが極めて高い.この中でも,潮風による被害は視認することが難しい現象であり,沿岸農地の生産性に深刻な影響を及ぼしている.潮風害を支配する主要な要因は風向や風速などの風況であるが,農地では作物群落の影響によって風の擾乱が生じるため,潮風害の予測が難しく,効果的な対策を講じることが困難である.本研究では複雑な風況を精度よく予測するシミュレーションモデルを構築することができた.また,潮風害防止対策として広く用いられている散水灌漑後の塩分の輸送現象を明らかにし,農地の生産性への影響を評価することができた.
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