研究課題/領域番号 |
18K05896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41040:農業環境工学および農業情報工学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
庄野 浩資 岩手大学, 農学部, 准教授 (90235721)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 植物葉のインピーダンス特性 / 光合成産物 / 含水率 / 乾物率 / インピーダンス特性 / 光合成活性 / インピーダンス / 光合成 / 光化学系 / 電子伝達物質 / 植物の環境応答 / 水ストレス / 温度ストレス / 光合成産物の非破壊計測 / インピーダンスと植物生育 / 近接リモートセンシング |
研究成果の概要 |
本研究では植物葉内の光合成産物の蓄積とインピーダンス特性との関係性を検討した。予備的に光合成産物の蓄積に伴って同特性が増大する傾向を観察したが,再実験では同特性に不安定な傾向が認められ,この傾向はやや不明確であった。この不安定性の原因究明のために様々な要因を検討した結果,測定位置の「含水率」の微妙な違いが大きなばらつきをもたらす現象を確認し,さらに,安定した測定に適する場所を特定した。特に,含水率,言い換えれば乾物率と同特性との関係は重要であり,測定位置を適切に制御すれば光合成産物の蓄積(=乾物率の上昇)が同特性を通じて定量的に測定可能との予備実験の結果を確認する重要な知見と言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の物質生産には葉がどの程度の光合成産物を蓄積したかを経時的に知ることが重要である。光合成の物質生産能力の測定方法にはCO2ガスやクロロフィル蛍光を用いた測定法があるが,前者では瞬間的な純光合成速度しか測れず光合成産物の蓄積量等の定量的情報は測定困難であり,後者では原理的に効率測定しかできないため定量的測定は困難である。このため現状では植物の物質生産量を定量的かつ経時的に測ることは極めて難しい。本研究はインピーダンスと光合成産物の蓄積状況との定量的関係を検討する初めての試みであり,既存の方法の限界を打破し得る新測定法構築の可能性がある。このため農業や研究分野における意義は非常に高い。
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