研究課題/領域番号 |
18K05948
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
実岡 寛文 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (70162518)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 低フィチン穀類 / ダイズ / リン酸資源の削減 / 環境汚染低減 / リン有効活用 / 低フィチン系統 / リン酸資源 / 肥料 / フィチン酸 / ダイズ低フィチン系統 / 低リン酸耐性 / 低フィチン / リン酸資源有効活用 / 低フィチンダイズ / 環境負荷低減 |
研究成果の概要 |
穀類に含まれるリン酸(P)の70~90%は有機態リン酸化合物のフィチン態P(フィチン酸,Phytic acid)である。しかし,フィチン酸は,鶏,豚などの単胃動物では吸収・利用できないため,家畜飼料に不足したPを補う目的で、リン鉱石から精製した無機態Pが飼料に添加されている。フィチン酸にFeやZnなどの微量元素がキレート結合したフィチンは, 微量元素の吸収を阻害する抗栄養成分の一つである。本研究では,フィチン酸に関わる様々な問題を解決することを目的に,フィチン酸が低く,無機態リン酸含量の高い「ダイズ低フィチン系統」を育成し,リン資源の節約と環境負荷低減について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リン酸肥料の原料や家畜飼料へ添加されるリン酸は,リン鉱石が原料である。しかし,リン鉱石は地下資源であるため将来枯渇が危惧されている。リン鉱石は採掘されない日本では外国からの輸入に依存しているため,リン酸資源の有効活用が課題となっている。家畜飼料にリン酸が添加される理由は,豚や鶏などの単胃(非反芻)動物で消化吸収できない有機態リン酸化合物のフィチン酸が,飼料原料の穀類に多く含まれているからである。家畜に吸収されなかったフィチン酸は糞として排泄されている。本研究では,ダイズ低フィチン系統の育成に成功し,この低フィチン系統はリン酸資源の有効活用や環境汚染の低減に有効であることが示唆された。
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