研究課題/領域番号 |
18K05966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
山崎 真大 岩手大学, 農学部, 教授 (40322846)
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研究分担者 |
内田 直宏 岩手大学, 農学部, 助教 (00784315)
井口 愛子 鳥取大学, 農学部, 講師 (90777020)
茂木 朋貴 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (40803416)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Babesia gibsoni / 薬剤耐性 / 次世代シークエンサー / 犬バベシア症 / RNAseq / heat shock protein 90 / heat shock protein 70 / ジミナゼン耐性 / リアルタイムPCR / ジミナゼン耐性株 / 薬剤耐性獲得機序 / ジミナゼン製剤 / アトバコン |
研究成果の概要 |
犬バベシア症の病原体であるBabesia gibsoniの薬剤耐性獲得機序を明らかにするために、次世代シークエンサーを用いてその遺伝子発現量を網羅的に解析を実施した。その結果、7,382個の遺伝子断片について発現量の比較が可能であり、うちB. gibsoni由来の遺伝子で4つ発現量が増加しているものが見つかった。これらの遺伝子のうち2つについて全長をクローニングし、シークエンスを実施した結果、薬剤耐性獲得に関与していることが疑われる遺伝子を2つ(トレハロース-6-リン酸合成酵素およびゴルジ複合体のタンパク質)検出することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
犬バベシア症は西日本で多発する感染症であるが、重症の場合犬が斃死する。この原因の一つとして、薬剤耐性原虫が出現し、治療薬が効かなくなることが指摘されている。このため、より効率よく確実に犬バベシア症を治療するには薬剤耐性原虫のメカニズムを明らかにし、これを解決する治療方法を確立する必要がある。今回、このメカニズムを明らかにするために先端技術である次世代シークエンサーを用いて解析を行なった。その結果、いくつか薬剤耐性獲得に関与することが強く疑われる遺伝子の検出に成功し、新しい治療法の開発に向けて前進することができた。今後はこの遺伝子の機能などを解析する予定である。
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