研究課題/領域番号 |
18K05972
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
奥田 優 山口大学, 共同獣医学部, 教授 (10325243)
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研究分担者 |
上林 聡之 山口大学, 共同獣医学部, 助教 (50796414)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | リンパ腫 / 犬 / 代謝 / メタボローム解析 / 2-ヒドロキシグルタル酸 / イソクエン酸脱水素酵素 / 腫瘍 / 2-HG / 代謝異常 / 血液腫瘍 / 抗がん治療 |
研究成果の概要 |
犬のリンパ腫は発生頻度の高い悪性腫瘍である。本研究では,犬のリンパ腫細胞における代謝産物を解析することで,新規治療の標的を同定することを目的として研究を行った。その結果,犬のリンパ腫細胞において2-HGが何らかの役割を果たしている可能性が明らかとなったものの,ヒトの腫瘍で認められるような遺伝子変異は認められなかった。しかしながら,犬のリンパ腫症例におけるバイオマーカーとして,2-HG濃度の測定が応用できる可能性が示唆された。今後は2-HG濃度増加のメカニズムやその機能を解析し,症例数を増やしたさらなる検討を行うことによって,2-HGをターゲットとした治療や診断への応用が進むことが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ腫は犬の造血器系悪性腫瘍の中で最も発生頻度の高い疾患であり,臨床的にも大きな問題となっている。この疾患への治療は化学療法が第一選択とされ,高い寛解率をもたらすものの,最終的には薬剤耐性の獲得によって治療抵抗性を生じ,死に至る。そのため,今後の治療成績の向上の為に新規の治療法の開発や新たなバイオマーカーが必要とされている。本研究では新たな研究アプローチとして犬リンパ腫細胞を用いた代謝プロファイル解析を行い,その特徴的な代謝産物の同定に成功した。この成果は将来的な診断,治療成績の向上に寄与することが期待される。
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