研究課題/領域番号 |
18K05983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
和久井 信 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (40201157)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 血管新生 / 血管内皮細胞 / 血管周細胞 / 細胞質突起相互陥入 |
研究実績の概要 |
発がん化学物質誘発ラット膀胱癌に熱可逆性ゲルポリマーを無菌的にインプラントし、3~7日後に同ゲルポリマー内にラットの毛細血管を誘導することができる。その後に、同ゲルポリマーを無菌的に摘出し、ゲルポリマーを溶解することで、新生毛細血管を構成する血管内皮細胞 と周細胞のみを抽出することができる。従って、膀胱癌にルポリマーをインプラントすることで、癌の誘導した新生毛細血管の変化動態について三次元超微形態学的に検討を行うことができる方法を確立したので、同方法で、血管の新生メカニズムを解明することを目的として研究を行ってきた。しかし、コロナ感染問題に起因して、昨年、学長命令で全動物実験中止勧告が出たために、全実験動物400匹を安楽死させた。昨年度の動物実験に約500万円消費した為、令和3年には、ラット実験肉芽組織モデルを作成する動物実験費用が捻出できない為、小規模の発がん実験を行なった。 本検討では、1)悪性腫瘍の血管熱感受培養ゲルThermoreversible Gel Dis Angiogenesis (TGA)の検討方法を改良した。BBN誘発ラット膀胱癌インプラント熱感受培養ゲル Thermoreversible Gel Disc Angiogenic (TGA)の作製条件設定をおこなったが、癌組織が少なく目的とする新生血管をか得ることができなかった。 2)数例のTGAで新生血管の安定増殖を確認したが。標本数が少なく、血管新制度と血管内皮細胞・周細胞質相互陥入Ednothelial Pericyte Interdigitation (EPI)等に関して三次元電顕免疫組織化学的・分子細胞学的解析はほとんどできなかった。コロナ禍で研究は中断し、過去の標本の再確認を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
三次元マトリックス・ジェルは培養マトリックスとして開発されたジェルである。特性として、低温では流動性水溶性を示す。これに対し室温以上では流動性を 示さない固形のハイドロゲルとなることが報告されている。すなわち、ハイドロゲル状態で各種細胞増殖因子・抑制因子を添加することが可能である。さらに、 この変化は温度変化に対応するものであり、可逆的に繰り返し行うことができる。さらに、ジェル内において各種細胞が増殖可能であることから、ラット皮下に 埋設することで周囲の生体に既存の血管構成細胞がジェル内に発育進入することが想定され、本検討ではこのジェル内で新生血管が発育進展することを確認する とともに、マトリックス・ピル作成のためジェル濃度の成作条件設定を変動させることから、新生血管の検討のための新規実験肉芽組織形成のモデルとして使用 するための条件設定を行う予定であったが、令和2年度に大規模な動物実験を実施したが、学長命令で全動物実験中止ためにラット実験肉芽組織モデルを作成することができなかった。令和3年には動物実験を行う為の費用が無く、大規模な動物実験はできなかった。結果、新鮮毛細血管を得ることできなかった為、新たな結果はえられなかった。
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今後の研究の推進方策 |
実験最終年度であるが、コロナ禍の為、新たな十分な結果を得ることができなっか。しかし、少数の動物実験を行い、N-butyl-N-(4-hydroxybutyl)nitrosamine誘発ラット膀胱癌組織内にマトリックス・ピルを無菌的に埋没させ、新生 血管のマトリックス・ピル内への誘導させたのちに、生体外に摘出して、培養することから新規実験肉芽組織形成のモデル開発の検討を行う。しかし、本年度は、以下の実験ができなかったため、新生血管のマトリックス・ピル内への誘導条件の策定から再度やりなおし、poly(A+)RNAを抽出希釈倍率と適切なマトリッ クス・ピルの生体内維持時間など作成条件設定を決定しないと、ノイエスが得られないので最後の実験を行う。
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