研究課題/領域番号 |
18K05992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松尾 栄子 神戸大学, 農学研究科, 助教 (40620878)
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研究分担者 |
万谷 洋平 神戸大学, 農学研究科, 助教 (30724984)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 二本鎖RNAウイルス / リアソータント / ウイルス複製 / 感染動態 / イバラキウイルス / 流行性出血病ウイルス / 病原性 / 遺伝子改良法 / リアソータントウイルス / 遺伝子操作系 / 形態観察 |
研究成果の概要 |
レオウイルス科オルビウイルス属流行性出血熱ウイルス(EHDV)血清型2群に属するイバラキウイルス(IBAV)は、10分節の二本鎖RNAをゲノムに持つ。本研究では、先行研究および同属ウイルスの研究を基に、様々なリアソータントウイルスを作製してその増殖性を評価した。これらのリアソータントウイルスのうち、外殻であるVP2とVP5が他の血清型由来のものを用いて、EHDVの流行が発生した農場の飼育牛のスクリーニングを行なった。さらに、先行研究で明らかとなったマウス由来細胞でのウイルス複製増殖抑制について、より詳細な分子機構を明らかにした。また、IBAV感染によって明らかに変動する宿主側の因子を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IBAVをはじめとするdsRNAウイルスは、複製機構が特殊性であり、一部のウイルス以外はヒトに致死的な影響を及ぼすことが少ないため、ヘルペスウイルスや、インフルエンザウイルス、肝炎ウイルスなどのウイルスに比べて疫学以外の研究があまり進んでいない。特に、「何故病気を引き起こすのか」という病原ウイルス研究の根本的な謎についてはほとんど手つかずのままである。 本研究により得られた様々な知見や実験手法は、今後ウイルス学だけでなく、様々な分野での応用が期待できるだけでなく、現在は補液などの対症療法しかないイバラキ病や他のdsRNAウイルス感染症に対する新規治療法の開発など、幅広い応用が期待される。
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