研究課題/領域番号 |
18K06001
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
内田 郁夫 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (70355204)
|
研究分担者 |
玉村 雪乃 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 主任研究員 (90584384)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | Salmonella / ADP-リボシル化毒素 / マクロファージ / SOS 応答 / ROS / サルモネラ / 百日咳毒素様毒素 / G蛋白質 / 病原性 / DT104 / 百日咳毒素 / ADP-リボシル化 |
研究成果の概要 |
いくつかのサルモネラ属菌は百日咳毒素様のADP-リボシル化毒素ArtABを産生し、当該毒素遺伝子(artAB)は菌のプロファージ(Artファージ)にコードされている。artABはSOS応答誘発物質によりArtファージの誘導に伴って発現する。artABはマクロファージ内の活性酸素種(ROS)の刺激により発現するが、酸化ストレス応答に関与するoxyR発現の強い菌では、ファージのリプレッサー遺伝子cIの発現が増強し、その結果、artAB発現の細胞内発現が弱くなるものと推測された。一方、ArtABはマクロファージのROS産生を抑制し、これにより、細胞の殺菌作用を低下させることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サルモネラ属菌におけるartAB 遺伝子はマクロファージ内において発現し、その発現はSOS 反応誘発物質であるH2O2 などの細胞が産生するROS により誘導されることが明らかとなった。また、ArtABは、マクロファージのROS産生を抑制し、細胞内における菌の殺菌能を抑制することが示唆された。本研究で得られた研究成果は、ArtAB 毒素のSalmonella における病原性因子としての役割を解明するための基礎知見となり、Salmonella 症の診断、予防、治療法の開発改良にもつながることが期待される。
|