研究課題/領域番号 |
18K06055
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
富岡 征大 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (40466800)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 選択的スプライシング / インスリン / 学習 / 化学走性 / 産卵 / 線虫 / 受容体型チロシンキナーゼ / グルコース / ジアシルグリセロール / プロテインキナーゼC / RNA結合タンパク質 / ホスホリパーゼC / ニューロペプチド / Muscleblind-like protein / CRISPR/Cas9 / 学習行動 / 神経細胞 / RNAスプライシング / C. elegans / MBNL / 選択的RNAスプライシング / トランスクリプトーム解析 / 遺伝子制御ネットワーク |
研究成果の概要 |
生物はゲノム中の遺伝情報を多様化させるために、DNAでコードされた単一遺伝子から複数のメッセンジャーRNAを「選択的スプライシング」と呼ばれるプロセスにより作り、生体の構造や機能に必要な多様なタンパク質を作り出す。本研究は、この一連のプロセスが生物現象に果たす役割、機能について、線虫を用いて明らかにすることを目的とした。研究の結果、線虫の産卵のタイミングに関わる選択的スプライシング制御分子を同定し、また、線虫の学習行動に関わる選択的スプライシング制御分子及びそれが制御する分子の候補を明らかにした。さらに、選択的スプライシングにより産生された分子が学習行動において働く制御機能を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により明らかにした、線虫の産卵のタイミングや学習行動を制御する分子群と同様の性質を持つ分子群(ホモログ)は哺乳類を含む異なる種にも存在する。従って、本研究を手掛かりに、線虫のみならず種間を通じて共通する分子機構の理解につながる可能性がある。本研究で注目した選択的スプライシングの破綻は様々な疾患と関連があることが分かっており、今後の研究の進展により疾患の原因の解明に貢献できる可能性がある。さらに、本研究で線虫が飢餓の危険を避け生存確率を上げるための仕組みの一端を明らかにしたことは、動物の行動を司るしくみを理解する上で学術的意義があるといえる。
|