研究課題/領域番号 |
18K06165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43040:生物物理学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
町山 裕亮 東京医科大学, 医学部, 講師 (40704606)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | T細胞 / 腫瘍免疫 / 分子イメージング / T細胞シグナル / 抗原認識 / シグナル伝達 / 細胞膜ダイナミクス |
研究成果の概要 |
T細胞の抗原認識は免疫系をアクティブにする根幹機能だが、単一細胞レベルでの機能解析は多く行われていない。様々なT細胞シグナル関連分子が同定されてきたが、時空間的にどのように制御されているか不明な点が多く、抗原認識の分子メカニズムを正しく理解しているとは言いがたい。本研究は高解像度分子イメージングを通して分子の局在やダイナミクスに着目した。その結果、T細胞サブセットごとに異なるシグナル伝達様式が存在することを明らかになった。これらの成果は血液がんに対して非常に効果的なキメラ抗原受容体CAR-T細胞治療における分子基盤を支える基礎データとなり今後のさらなる発展が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
T細胞の活性化の度合いはT細胞の抗原受容体と標的細胞の抗原との結合力によって決まると考えられている。この結合力は抗原受容体と抗原の親和性だけで議論されてきたが、本研究では共受容体も含めた複合体として考える必要性があることを明らかにした。さらに、CD8陽性キラーT細胞ではT細胞内シグナルのトリガーとなるLckを抗原受容体に集積させるために共受容体は必須であるが、CD4陽性T細胞では複合体の結合力依存的に必要性が変化することを見出した。新しいがん治療法のCAR-T細胞療法においても今回発見した原理に基づいて活性化していることが分かり、今後の治療開発への道筋が示されたと考えている。
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