研究課題/領域番号 |
18K06203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石川 香 筑波大学, 生命環境系, 助教 (40734827)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミトコンドリア / MFN2 / 神経変性疾患 / 病態モデル / 神経変性 / 誘導発現 / モデルマウス / Tet-off / ミトコンドリアダイナミクス / 行動異常 / 認知機能 / 運動障害 / 神経変性疾患モデル / ミトコンドリア・ダイナミクス / Mfn2 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアの融合因子MFN2のドミナント・ネガティブ型変異体を神経細胞特異的に任意のタイミングで発現させることが可能なマウスモデルを用い、変異型MFN2の発現の時期や期間を変えることによる病態の変化を比較検討した。検証の結果、同一遺伝子の同一変異体であるにもかかわらず、その発現時期や期間によって現れた病態には大きな違いがあることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経変性疾患は、ヒトの病態進行を忠実に再現できる動物モデルに乏しく、これが病態発症機構の解明や有効な治療薬開発を困難にしている一因である。脳機能が一通り成熟する生後8週齢以降に変異型MFN2を継続的に発現させたマウスの病態は、成熟期以降に誘導される進行性の神経変性と、それに伴う行動異常や顕著な認知機能の低下であり、この病態進行はヒトの神経変性疾患とよく似ていた。このことから、神経変性疾患を模倣するモデルの樹立には、病因因子のOnsetの時期を考慮することが重要であることが伺える。本成果は、神経変性疾患領域における有効な病態モデル構築において重要な知見になると考えられる。
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