研究課題/領域番号 |
18K06223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
東 智仁 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (70515072)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | フォルミン / 細胞間接着 / 細胞質分裂 / 上皮細胞 / タイトジャンクション / アフリカツメガエル / アクチン細胞骨格 / アドレヘンスジャンクション / Rho / アドヘレンスジャンクション / 分裂収縮環 / ライブイメージング |
研究成果の概要 |
本研究では、Rhoの下流で直鎖状アクチンの制御を行うファルミン分子が細胞間接着や細胞分裂時の収縮環を制御する仕組みについて解析した。その結果、Dia1とDia2が細胞間接着に局在すること、これらの分子の局在は定常状態の接着部位の構造や張力の維持には必要ないことが明らかになった。また、Dia3は収縮環にRho依存的に局在することが分かったが、その局在は細胞質分裂の遂行には必要ではないことが示唆された。一方で、Dia3以外にDia1やDia2が異所的に収縮環に局在すると細胞分裂の失敗を引き起こしたため、細胞間接着と収縮環は相互に影響し合いつつRhoエフェクターを使い分けていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞接着は日本人が中心的な役割を果たして解明されてきた分野です。本研究は接着部位において細胞骨格を制御する因子について新しい知見を得ることができ細胞接着の研究史に新しい事実を提供できました。また、細胞質分裂が正しく行われることは組織の恒常性の維持のために重要であり、分裂の失敗はゲノムの不安定性を引き起こして発がんの原因となります。多くのがん細胞は細胞間接着に異常をきたすことが知られており、フォルミン分子が接着部位への局在を失ったことによって分裂が失敗するという私たちの発見は発がんのメカニズムの一端を解明につながる可能性があります。
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