研究課題/領域番号 |
18K06236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
小野 弥子 公益財団法人東京都医学総合研究所, 基礎医科学研究分野, 副参事研究員 (20392376)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | プロテアーゼ / 相互作用タンパク質 / ドメイン / ノックイン / プロテアーゼ複合体 / ドメイン構造 / タンパク質間相互作用 / カルパイン / ほ乳類 / CBSWドメイン / ストレス応答 |
研究成果の概要 |
本研究では、酵母からヒトに至るまで保存されている細胞内システインプロテアーゼカルパイン7について、マウス及び培養細胞系を用いた解析を行った。カルパイン7のプロテアーゼ活性と機能の関係性を示すために、その間に存在する分子を探索しつつ、カルパイン7が属するnon-classicalカルパインの構造機能相関について解析した。 現在、新たに微小管機能に関わる複数の分子がカルパイン7の近傍に存在する可能性を見出しており、カルパイン7のN末端構造を介する可能性が強い。一方、構造的に近い他のカルパインとの比較により、カルパイン7においてもC末端構造が活性化に重要であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カルパインは細胞内タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)であり、その欠損や異常が様々な疾患、病態に関わる。最も認知度の高いカルパインは、ヘテロダイマーとして機能するclassicalカルパインだが、進化的に良く保存されているのはカルパイン7を始めとするnon-classicalカルパインである。本研究ではカルパイン7がヒトやマウスでどのように機能を果たすのか、そのメカニズムと構造機能相関を理解するきっかけを得た。カルパインファミリーは進化の過程で多様化し、ヒトでは15のカルパイン分子種が機能分担しつつ共存するに至っているとされる。他のカルパイン分子の研究にも新たな視点を与えることが期待される。
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